チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』クルレンツィス/コパチンスカヤ

テオドール・クルレンツィスとパトリシア・コパチンスカヤ

収録曲

『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』

パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、ムジカエテルナ、テオドール・クルレンツィス(指揮)

『ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ「結婚」』

独唱、合唱、4台のピアノと打楽器のための歌と音楽によるロシアの舞踏的情景(テクスト:ロシア民謡詩集成に基づくイゴール・ストラヴィンスキー編)

発売日: 2016/1/8

パトリシア・コパチンスカヤ「親愛なるテオへ」

実は、私にとってチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は長いこと無縁の作品でした。私の耳には、今のこの時代と関連のある音楽とは聴こえなかったからです。練習熱心なピアニストによって必要以上にかみくだかれ、指の器用さの訓練用として濫用され、コンクールでも粗製濫造されています。愚鈍なヴァイオリニズム、というのが私の抱いた印象でした。・・・・・私がこの音楽に求めるのは目新しさではありません。その作曲者の魂、作品の魂、トルストイやドストエフスキーの世界。すなわち、ずいぶん前に粉々に砕けて土と塵になってしまったけれども、ミューズがチャイコフスキーの耳に囁きかけ、彼がこの作品を一気に書き上げた時の何かに取りつかれたような俊敏さを与えた瞬間を捉えることができれば再び蘇る世界の魂です。(解説より)

テオドール・クルレンツィス「サウンド」

私があなたに求めるサウンドは、ガット弦の「渋い」サウンドです。それも、偽物の洗練されたサウンドではなくて、本物の地味なサウンドです。ノスタルジアに満ちた音階を嘘とともに下降していくことは不可能だからです。・・・・・この非物質的なサウンドは、私たちがその中で生きたいと願う世界を設計するための物指しとなるものです。(解説より)

解説の中から抜粋したのですが、言っていることがよく分かりません…私、凡人なんで。ただ「指の器用さの訓練用として濫用され、コンクールでも粗製濫造されています。」という部分は、共感できる部分があります。

私自身チャイコフスキーの協奏曲に対して飽きがきていて、離れていった感じがあるので。良い曲なのは分かるのですが、感動しないのです。

「また、あれか…と」

今回もそういう意味で期待感がなく、スルーしてもおかしくなかったのですが、まちのCDショップの店員さんがすごくプッシュしてくるので買っちゃいました。(もう1枚はヒラリー・ハーンです)

ピアノばかり聞いていた私はこの指揮者のテオドール・クルレンツィスもヴァイオリンのパトリシア・コパチンスカヤも全く思い入れなどなく、まぁ、お付き合い程度に聞いてみるかという感じでしたけど。

それで、最近調子の悪いオーディオで再生してみたのですが、

「なんじゃ、こりゃ!」

ちょっと、オーディオの音量を上げて、しばらくして、

「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ってこんなだった?」

最期には、嫁のテレビの音に負けないように音量フルマックス!

「なんてこった、ぱんなこった!?」

今まで聴いてきたチャイコフスキーって何だったんだろう。ヴァイオリンの音が激しく突き刺さってくる。

あらためて、このCDの解説を見てみます。

これは2016年初頭の大きな話題作になること間違いなしの作品だ。東ヨーロッパのモルドバ出身の美人ヴァイオリニスト、コパチンスカヤ。10月には極めてユニークな「TAKE TWO ~ヴァイオリンと二人で~」というアルバムを出して話題沸騰中の彼女が、これまた話題の指揮者/オーケストラであるクルレンツィス/ムジカエテルナと組んで名曲中の名曲をついに初録音! 2011年にドイツ・ラインガウ音楽祭でフェドセーエフ指揮モスクワ放送響と共演した演奏が放映されて大きな話題を呼んだが、この組み合わせはそれを大きく上回る反響を呼ぶこと間違いなし。カップリングは「春の祭典」に続くストラヴィンスキー・シリーズで、比較的珍しい「結婚」。特異な編成を持つこの曲の真価をクルレンツィスがえぐり出す!

ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ「結婚」について

本盤に参加している声楽陣は、全員がロシア語のネイティブ・スピーカー。発音の難関をクリアした上で至難のリズムを十全に消化した音楽家たちは、変拍子の嵐をいとも自然な<言葉>の波として活かし、ともすればリズムに囚われ硬くなりがちな本作を実に生き生きと表現する。重層的な歌唱も明晰に研ぎながら、アーティキュレーションの柔軟性を随所で気持ち良く聴かせて濃厚。(解説より)

ロシア語の歌には日本語訳がついていて便利です。

たまには薦められるままにCDを買うのも良いですね。2017年度 第55回レコード・アカデミー賞大賞の『チャイコフスキーの交響曲第6番』も聞いてみたくなりました。



テオドール・クルレンツィスのCD

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲/ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ「結婚」 チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」

youtubeより

Verdi requiem. Dies irae. Conductor – Teodor Currentzis

今後、さらなる活躍を期待します!

パトリシア・コパチンスカヤのCD

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 スーパー・デュオ!

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投稿者: efu

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