たまにはチェンバロで!コープマンのバッハ『フーガの技法』

バッハ『フーガの技法』
コープマン、マトー(チェンバロ)
録音:1993年アムステルダム

最初の数秒聞いただけで、曲と演奏がすごいことがわかります。しかしそのテーマがバッハの完璧な技法で展開され、複雑で難解なフーガが押し寄せてきます。

さすがに、この曲を一人の演奏者が各声部を完璧に歌わせることなど、不可能に近いことから、婦人のティニ・マトーとの2台チェンバロで録音されています。

バロック的に即興の装飾など加えて、バッハの超大作を演奏していくコープマン。チェンバロの響きが当時にタイムスリップさせてくれます。

バッハの音楽は聴いても良いし演奏しても楽しい。楽譜をみるとその美しさに感嘆するばかりです。バッハはチェンバロの名手だと聞いたことがあるのですが、当時の楽器でバッハの自作自演を聴いた弟子たちの一員に入りたいなどと、妄想してしまいます。

バッハが現代にいたらどんな曲を作るんでしょうかね。バッハは宇宙だ!と例える人もいますが、その技術と発想をもって、現代音楽といわれるよくわからないものをきっと正しい方向へ変えてくれるのではないかとおもいます。いや、もしかしたら、もっとあらぬ方向へ進んでしまう可能性もありますね。すべての音楽はバッハの中にありますから。

この曲はバッハが筆を折ったところで、突然終わります。フーガを聴くこと自体、形式上、緊張の連続を強いられますし、ソナタみたいに余白や余韻などが許されないわけですが、バッハの数あるフーガの中で、唯一この筆を折った部分のみ永遠の余韻に浸ることができます。

「作曲者は、”BACH”の名に基く新たな主題をこのフーガに挿入したところで死に至った」C・P・E・バッハ(実際は紛失ではないかといわれていますが夢がなくなるので…)



コープマンのCD

バッハ:フーガの技法 イタリア協奏曲~バッハ:チェンバロ名曲集

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投稿者: efu

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