ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第30・31・32番』メジューエワ

京都リサイタル2017-イリーナ・メジューエワ

ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 イリーナ・メジューエワ(京都リサイタル2017)

【収録曲】
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第1巻より プレリュード ヘ短調 BWV857

ふらっと寄ったCDショップで新品CDを購入しました。相変わらずCDショップというのは目の毒といいますか、お財布に厳しいといいますか。ネットショッピングと比べて、衝動買いの要素が高く、ショップの店員さんのおすすめだったり、ディスプレイの仕方なんかで買う気のなかったものまで買ってしまいます。直観で買ったものが当たりだったりはずれだったり。ただ、ネットで買うと私みたいに国内盤と輸入盤を間違えてしまうこともありますので注意が必要です。

先日、メジューエワのモーツアルトCDを中古で買って、思いのほか良かったので、今度はベートヴェンを聴いてみようという趣旨です。

なんせ、私はベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタが大好きなものですから。一番興味があるのはやはり第32番。地獄と天国をセットで見せてくれる2楽章構成のピアノ・ソナタをどう弾くのだろう。

第30番、第31番と聴き進むにつれて、ふと、彼女は演奏会でも必ず楽譜を見なが演奏するということを思い出して、そう聞くと作曲家の意図に忠実な演奏というイメージが浮かぶのですが、先日聴いたモーツアルトもこのベートーヴェンも他の演奏家にない独自の解釈を聴かせてくれます。楽譜の中の音を彼女の解釈の中で、最大限ベストな選択をしている結果がこの独自性につながっているのではと思います。

そして、第32番ですが、いままで聴いてきた曲と比べると、確実に味付けが違います。

ベートーヴェンがメジューエワのフィルターを通して聞こえてくるようです。ピアノに置いている楽譜はたぶんメジューエワ(改)だと思うのですがいかがすでょうか。

いずれにしても、いろいろ楽しませてくれるピアニストなのは間違いないです。衝撃が走るような演奏とか、そういうのではないのですが、必ずなにか新しい発見をさせてくれます。メジューエワの「ピアノの名曲」に書かれているように、一つの和音についても、さんざん思い悩んだ形を見ることができますので。

最後に、曲が終わってからの拍手の入り方が微妙ですよ。ちょっと笑ってしまいました。

イリーナ・メジューエワ「ピアノの名曲」より、おすすめの演奏

東京ライヴ2014 ベートーヴェン&シューベルト WAKA-4184〜85/アファナシエフ

好きな演奏はアファナシエフとリヒテルです。まずはアファナシエフ(2014年録音)。とても豊かな響き、立派な音で表現しています。ベートーヴェン自身の考え方がよく伝わってくるような演奏です。響きを探している感じがとてもリアルですね。作曲家晩年の不機嫌な顔が見えるような素晴らしい演奏です。リヒテル(1975年録音)のほうは、雄大なスケールが魅力です。前へ進む推進力もすごいけれど、それを止める力も強大というか、すべてが巨人的なスケールで圧倒されます。シンプルであると同時に厳しい表現が素晴らしい。「ピアノの名曲」イリーナ・メジューエワより

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投稿者: efu

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