ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』コパチンスカヤ

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ロマンス第1番
ロマンス第2番
ヴァイオリンと管弦楽のための断章Woo5 (以上、ベートーヴェン)
[演奏] パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)、シャンゼリゼ管弦楽団(ピリオド楽器)
[収録] 2008年10月メッス(フランス)、アースナル

ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』について

野呂新次郎著「名曲物語」に面白い話が載っていました。

ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲はフランツ・クレメントのヴァイオリンで初演されました。しかし、当時の評判は大変悪く、その後、演奏されることもなくなったとあります。

「少しばかりの美しいところはあるが、つながりがなく、平凡な繰り返しが多いので、すぐあきてしまう。ベートーヴェンはせっかく才能があるのだから、いままでの第一、第二交響曲のように美しい作品にもどって欲しい。ベートーヴェンがこの曲のようにつまらない曲を、これからも書き続ければきっと失敗するにちがいない」

60年後、ヨーゼフ・ヨヒアムが復活演奏するまで、沈黙を保っていた曲だということです。

現代ではベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が「三大ヴァイオリン協奏曲」の一つとされていることを考えると、当時の流行りが現代と少し違っていたのかと考えてしまいます。

パトリシア・コパチンスカヤの演奏

古楽器を使用するシャンゼリゼ管弦楽団にあわせて、コパチンスカヤはガット弦に張り替えています。最初の音の印象は「なんてひどい音」だったみたいです。しかし、弾き込んでいくうちに、「響きのダイナミクス、音色のコントラスト、アタックがやりやすくて効果的」との評価に変わっています。

バイオリン独奏部分については、ベートーヴェンによるピアノ協奏曲版のものを、コパチンスカヤが編曲したものを演奏しています。私としては、非常にスリリングなものとなっており、聴きごたえがあります。

ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』フランクフルト放送交響楽団、コパチンスカヤ、ヘレヴェッヘ指揮 youtube

ピアノ協奏曲版をコパチンスカヤが編曲した独奏部分を聴くことができます。

投稿者: efu

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